40代にふさわしい一粒ダイヤモンドネックレスとは?4Cのおすすめグレード解説
ジュエリーデザイナーの松下しのぶです。
40歳を超えたら本物のジュエリーを身につけたいですよね。
一粒ダイヤモンドネックレスを選ぶなら、値段やデザインだけでなく品質にもこだわりましょう。
ダイヤモンドの品質は「4C」と呼ばれる基準によって評価されます。
40代女性が普段使い用としてイエローゴールドのダイヤモンドネックレスをネットで買うなら、4Cの最低ラインはこのように考えております。
- カラット:0.3ct
- カラー:Gカラー
- クラリティ:SI1クラス
- カット:VERYGOOD
今回は40代女性にふさわしい一粒ダイヤモンドネックレスの選び方として、4Cの観点から解説していきます。
40代女性は0.3ct以上を選ぼう
ダイヤモンドのCarat(カラット)は重量を指します。
カラット | 重量 |
0.2ct | 0.04g |
0.3ct | 0.06g |
0.5ct | 0.1g |
0.7ct | 0.14g |
1.0ct | 0.2g |
2.0ct | 0.4g |
40代女性におすすめのカラット数は0.3ct以上です。
30代なら0.2〜0.3ctといった可愛らしいサイズでも似合います。
しかし、40代の女性が0.2ct以下のダイヤモンドを身に着けると地味に見えることがありますので、0.3ct以上をおすすめします。
50代なら0.3〜0.5ct以上が望ましいため、予算に余裕がある場合は0.5ct程度のダイヤモンドを選んでもよいでしょう。
「予算がないから」と妥協して買うと、将来大きなダイヤモンドを買い直すことになります。
10年後、20年後も着けている自分の姿を想像できるかどうかも大事なポイントです。
年齢とともに首元・胸元が変化しますので、年齢とダイヤモンドの大きさは比例すると覚えておくと良いでしょう。
一生涯着用することを考えて、ダイヤモンドのカラットを決めましょう。
40代女性はGカラー以上を選ぼう
ダイヤモンドのColor(カラー)は、色味を表しています。
純粋なダイヤモンドは無色透明で、最高ランクは「Dカラー」と評価されます。
不純物が含まれると黄色味が出てきて、色味が強いほどランクが低くなります。
カラーグレード | 色味 |
D・E・F | 無色透明 |
G・H・I・J | ほぼ無色 |
K・L・M | ごくかすかな黄色 |
N・O・P・Q・R | かすかな黄色 |
S・T・U・V・W・X・Y・Z | 薄い黄色 |
最高のDカラーは希少性が高いため価格も飛び抜けて高いので、最高ランクにはこだわらなくて良いと思います。
G・H・Iなどの中間ランクでも、十分素晴らしい輝きを放ちます。
40代が着用する一粒ダイヤモンドネックレスとしてふさわしいのはGカラー以上です。
地金がイエローゴールドで、どうしても予算が足りない、という場合はHカラーも視野に入れて良いでしょう。
大きさ重視の場合はIカラーやJカラーを選ぶ方も多いですが、当店シノエクラではGカラー以上しか取り扱っておりません。
地金がプラチナやホワイトゴールドならFカラー以上にしましょう。
白い石枠に留めるとイエロー味が気になってしまうため、注意してください。
4Cの中で一番わかりにくいのがカラーなので、どこか妥協するならカラーを妥協するとよいでしょう。
40代女性はSIクラス以上を選ぼう
ダイヤモンドのClarity(クラリティ)は、ダイヤモンドの透明度を評価する基準です。
11段階で評価し、内包物や疵の有無、位置、大きさなどを考慮します。
天然のダイヤモンドは地中で形成される際に不純物が混入するため、内部にインクルージョン(内包物)があります。
インクルージョンのないダイヤモンドは稀少で、とても美しく輝きが強くなりますが、値が張ります。
インクルージョンが増えるとダイヤモンドの透明度が低下しますが、お手頃価格になります。
クラリティグレード | 透明度 |
FL(フローレス ) | 10倍の倍率で見ても、インクルージョンやプレミッシュが見つからない |
IF(インターナリー・フローレス) | 10倍の倍率で見てもインクルージョンは見られないが、表面に軽いプレミッシュがある |
VVS1・VVS2(ベリー・べリー・スライトリー・インクルーデッド) | 熟練した鑑定士が10倍の倍率で見ても、発見が難しいほどのインクルージョンがわずかにある |
VS1・VS2(ベリー・スライトリー・インクルーデッド ) | 10倍の倍率で見ると、インクルージョンをなんとか確認できる |
Sl1・Sl2(スライトリー・インクルーデッド) | 10倍の倍率で見るとインクルージョンを確認できるが、肉眼ではほぼ分からない |
I1・I2・I3(インクルーデッド) | 肉眼でインクルージョンを確認できる |
記念のジュエリーなら透明度が高くて美しいVS2クラス以上をおすすめしますが、普段使いならSI1〜SI2でも十分でしょう。
ただし、ひとくちに「SIクラス」といっても幅が広いので注意が必要です。
店頭で買う場合、肉眼でインクルージョンが見えないSI2クラス以上を選ぶとよいでしょう。
ネットで買う場合、評価がSI2であってもインクルージョンが多くI1に近いものもあるので、SI1以上が無難です。
当店シノエクラではSI2でもSI1に近い、インクルージョンの目立たないダイヤモンドしか仕入れていません。
0.3ct・Gカラー・SI2クラス・VERYGOODでも充分綺麗なので、検討してみてくださいね。
40代女性はVERYGOOD以上を選ぼう
ダイヤモンドのCut(カット)は、輝きや美しさを左右する要素です。
主にプロポーション・ポリッシュ・シンメトリーの3つの要素によって評価され、5段階のランクがあります。
- プロポーション:ダイヤモンドの形状やバランスを評価
- ポリッシュ:表面の研磨状態を評価
- シンメトリー:ダイヤモンドの対称性を評価
カットグレード | 美しさ |
Excellent(エクセレント) | 最上級品 |
Very good(ベリーグッド) | 理想的 |
Good(グッド) | 良い |
Fair(フェアー) | まずます |
Poor(プアー) | 劣る |
普段使い用の一粒ダイヤモンドネックレスでもVERYGOOD以上、婚約指輪や記念のジュエリーなら3EXCELLENT H&Cをおすすめします。
3EXCELLENT(トリプルエクセレント)とは、カットの3項目すべての評価がExcellent(エクセレント)のダイヤです。
H&Cとは「ハート&キューピッド」という意味です。
特殊スコープでダイヤモンドを見たときにハートの形とキューピッド(矢)の形が浮かび上がります。
3EXCELLENT H&Cは、最高レベルのカットを施されたダイヤモンドと言えるでしょう。
ダイヤモンドはカットが命です。
多少難ありのダイヤモンドでも最高カットを施すと素晴らしい輝きを放ちます。
どんなに予算が無くてもカットグレードだけは落とさないでもらいたい、というのが正直な意見です。
まとめ
今回は40代女性にふさわしい一粒ダイヤモンドネックレスの選び方として、4Cの観点から解説しました。
ジュエリーデザイナーの私が考える最低ラインは以下の通りです。
普段使い(イエローゴールド) | 記念のジュエリー | |
カラット | 0.3ct | 0.3ct |
カラー | Gカラー | Fカラー以上 |
クラリティ | SI1クラス | VS2クラス以上 |
カット | VERYGOOD | 3EXCELLENT H&C |
一粒ダイヤモンドネックレスは値段やデザインで決めがちですが、年齢を重ねたら品質も重視したいところです。
基準となる知識を持っていると、自分の年代に合ったダイヤモンドを選ぶ際の目安となるでしょう。
当店シノエクラではSI2でもSI1に近い、インクルージョンの目立たないダイヤモンドを取り扱っております。
0.3ct・Gカラー・SI2クラス・VERYGOODでも十分美しく、大人女性としてランクアップを期待できます。
ぜひご覧になってくださいね。